生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。



身体をクルッと半回転させられ、あたしは小杉春流と向かい合う体制になる。


そして、力強く抱き締められた。




「改めて。久しぶりだな、国友未愛。来紋戦以来か」



「う…んっ…」



「お前が自分を責めてないか心配になって、こうやってバレないように校舎に侵入したんだけどさ。この状況じゃ、かなり責めてたみたいだな」



「だって…アンタがぁ…」



「ハイハイ。言いたい事は大体分かってるから。とりあえず今はその涙を止めてくれ」




涙が頬を濡らしていく。


小杉春流の事を想って泣いて、本人が突然現れたモンだから、涙は止まらなくなって。


流れ続けた涙が止まった頃には、空はオレンジ色へと姿を変えていた。




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