生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。



「本当に迷惑掛けて…ごめん」



「別にこれくらいどうって事ねぇよ。でも、俺もそろそろ此処を去らないといけねぇわ」




ケータイを開き、やたらと時間を気にする小杉春流の姿を見て、大事な事に気が付いてしまった。


そういえば小杉春流は無期停学中の身分で、本当はこんな所に居てはいけない存在だったのだ、と。




「お前が苦しんでると思うと、いてもたっても居られなくなったんだよ。絶対に責任感じてんだろうなって感じていたから」



「そりゃ責任感じてるよ!あんな自分勝手な行動、誰だって―――」



「だから伝えに来たんだよ。国友未愛、お前に大事な事をな」




いつになく真剣な表情を浮かべる小杉春流を目の前にして、静かに息を飲んだ。




「明日、俺の処分は決まる。だけど、今までの俺自身が起こした行動に悔いなんて無いから。

―――俺は、国友未愛という人間を救えたからな」




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