生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。
小杉春流の姿が完全に見えなくなるまで、あたしはその場に突っ立っていたままだった。
そして、胸の奥に決心を刻むと、
「行かなきゃ…助けなきゃっ…!」
あたしの足が、勝手に前へと進みだす。一歩一歩を踏みしめながら、元来た道を歩んでいく。
気が付けば、あたしの身体はリズムに乗って、走り出していた。
―――小杉春流は言ってくれた。あの瞳は嘘を語ってはいなかった。
あたしを救う事が出来たから、悔いなんて残っていないと宣言した。
だから…あたしも今から悔いの残らない選択をするの。揺れていた気持ちを、決める時が来たの。
「絶対に、アイツを退学になんかさせないっ…!」
次の瞬間、あたしの手は生徒会室のドアノブを掴み、バン…!という音と共に扉を開けていた。
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