生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。



「未愛ちゃん…?」



「一体何処行ってたんだよ、未愛ちゃん」




紅羽先輩や由羽先輩は、突然のあたしの帰還に驚いている。瑞兄は、あたしの無鉄砲さに呆れている様子。


そんなみんなの態度を気に留める事の無いまま、あたしは扉を閉め、口をゆっくりと開いた。




「明日の小杉春流の件について、提案があります」



「提案…?」



「はい。ずっと前から考えていた事なんですけど、なかなか言い出せなくて」




その言葉を皮切りに、ずっと胸に秘めていた、小杉春流の処分を食い止める方法を打ち明ける事にした。


ゴメンね、瑞兄。


あたしは小杉春流を救う事を選び、そして今から、アナタのプライドや地位を傷付ける事をします。




「聞き漏らしの無いように聞いて下さい。あたしは―――」




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