生徒会で、ヒミツの恋愛しちゃいました。



普段、学園長室という場所は、絶対に入ってはいけない領域として生徒間で知られている。


自由に行き来する事が出来るのは、先生とあたし達生徒会だけ。


ましてや、一般生徒が勝手に学園長室に乗り込むなんて、考えられない事なのだ。



だが、一般生徒が学園長室に入れる条件は二つある。


勲章を貰える程に何かの功績を残した時か、停学や退学になりそうな生徒の処分をする時。


今回、小杉春流は生徒会役員であるにも関わらず、悪い方の条件に当てはまってしまった。



あたし達の前にズッシリと構えているアンティーク調の扉が、学園長室の存在の凄さを語っている。




「いい?このドアを開けたら、アンタの処分についての会議が始まるから」



「…覚悟は決めたから大丈夫だ」



「じゃ、開けるから。―――失礼します!」




あたしの声を合図に、学園長室の扉を開き、中へと入っていった。




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