年上彼女

従業員専用の出入り口を出て

痺れる掌を見つめ、
溜め息が出た…


「はぁ…、何だってゆーの…」


駅までの帰り道、

あのコンビニ…


そうだっ

一円、返さなきゃ…

たかが一円、されど一円



コンビニに足を踏み入れ

例の彼の姿を探す…


今日は、いないのかな…


レジには姿が見えず、
お弁当のコーナーの前を通り、
ペットボトル飲料の棚へ移動して
カゴに、紅茶と水を入れ…

ふと、横を見れば、

お菓子の棚の一番下の商品を
整理してる彼がいた


彼の傍に近づくと


「あ…」


私を見上げ、気付いてくれた



良かった…


覚えてくれてたんだ…



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