年上彼女

「…っ! 離して下さいっ!
人、呼びますよっ!」


もう、このヒトの口車に乗っちゃいけない…


逃げようとするけど、
一向に左手首を掴んだ手は離れない


「主任っ…いいかげんっ「アンタ、何やってんだよっ!!」…」


私の向く方向から、
水着にパーカーを着た市居くんが
小走りで近づいてきた…


た、助かった…


「水上さんは、これから撮影なんですよっ!
時間がないから、その手、離してくれませんかっ!」


こんな時でも、年上に対する敬語を忘れない市居くん


そして、

あの吸い込まれるような優しい瞳が、
いまは、
相手を威嚇するキツイ瞳になってる…


「はるか…」


まだ、手を離さない主任に近づき、

市居くんが、
とんでもないコトを口にした…


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