強がりも全部受け止めて
『僕が出た電話、仕事だと思ったよね?』






「え?違うんですか?」





『仕事だとしたら・・・どう思った?』





「・・・相田さんが、電話の相手に今から向かうって言ったの聞いて、悲しくなりました。

私は、まだ一緒に・・・いたかったから」





仕事なら仕方ないです、と今までの私なら我慢して言ってたかもしれない。





でも、相田さんになら強がらずに言える。





ダメだったとしても言うだけならタダなんだし。





私が“言わなきゃよかった”と後悔とかしないように、彼なら上手に聞いてくれる。
思わせてくれる。







言った私に相田さんはやっぱり嬉しそうに微笑む。




『実は、今の電話はね、うちの上司からだったんだ。

今日の見合い、このホテルのフレンチレストランで昼食をとりながらする予定だったらしい』




そういえば、そんな事を部長が言っていた気がするわ。






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