強がりも全部受け止めて
『店を予約してたらしくてね。戻って来いという電話だったんだ』




「え?じゃあ、仕事じゃないの?」




なのに、私にわざわざ“行ってほしくない”って言わせた?




『ごめんね?由梨さんの素直な気持ちが聞きたくて。ずるかったね』




首を傾けて言う。





「相田さん、意地悪です」




プイッと顔を背けるとくすくすと笑う。




『代わりにといってはなんだけど、昼食の件で上司に譲歩の条件だしておいたからそれで許して?』




「・・・譲歩?」




『うん。僕たちがいつ、どこで出会ってたのか。どれくらい付き合っているのか聞かせろとも言われた』




「ええっ!?」




か、勘弁してよ。



そういえば相田さんも電話でご勘弁を、って言ってたわ。
納得。そんなの話したくないし!





『由梨さん、僕と一緒にいたら思ってること全部顔に出してしまいそうだし』




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