桜の見える丘(仮)

「あ…ごめん!!!」


「んだよ…そんなちっせぇ体のどこにそんな力があんだよ!!!色気全くねぇな。」


「んな!!!失礼な!!!いざとなれば力だって出てくるのよ!!こんな人いっぱいのとこで…すぐどいてくれてばいいじゃない!!!」


「なに?人いなかったらいいわけ?」


…あーいえばこーいう!!!


なによっ!!


私のこといじって楽しまないでよ!!!意地悪!!


そんなこと言われても…つい顔がほんのり赤くなってしまう。


「もぉ!!」


そんなに力は入れてないけど…神谷の胸元を殴ってやる。


「あのさ…いちゃいちゃすんのいい加減やめてくれない?一緒にいる俺らの方が恥ずかしいんだけど…。」


くっついていた2人は離れて、私たちを呆れた顔で見る。


「私達のことほったらかしにして…なんか聞くこととかないわけ!?」


偉そうにものを言ってる葵だけど…顔は赤く、口角が上がっている。


そんなの…見なくてもわかるよ葵…。


顔に出ちゃってる…。


そんな葵を神谷がしていたような優しい目で見る。


「な…なに…?その目…気持ち悪いからやめといた方がいいよ…?」
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