桜の見える丘(仮)

ひきっつった顔で一歩後ずさりする。


「ひどー!!!なにがあったか聞いてやんないよ!?」


「あーもー、ギャーギャーうっせぇな。こいつらの顔見てたらわかるだろ。上手くいったんだな、雅人。よかったじゃねぇか。」


私にだけキッときつい目つきで見てきて…柏木君には自分のことのように嬉しそうなおめでとう!って気持ちが伝わってきそうな目をしている。


「お…おう!!俺…まじで葵ちゃんのこと大事にする。ちゃんと守ってやれる男になるんだ。」


それを聞いた葵は…嬉しさで…少し涙を流した。





海では…沖まで泳いでいってみたり、ビーチボールで遊んだり…。


両想いに気付いていちゃいちゃしてた2人をみて…なんかほほえましく思えた。


やっと…気持ちに気付いて…そして一緒になれた。


葵は辛い恋をしてきて…臆病になってたのに…その気持ちを超えさせたのは柏木君だよ?


すごい!って思う。


葵も…よく乗り越えられたね。


柏木君…きっと葵を大切にしてくれるよ。


過去のことは忘れて…幸せになって…。


そう、私は願った。










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