先生との恋☆Second・Story☆完結☆


「うーん……気付くかな?」


「気付くよ!女の人は結構見てるんだよ」

そうかなぁ。

ずっと付けてることは絶対にないし、

珍しいデザインにしなければそんな分からないと思うんだけどな。



「心はそれでいいの?派手なやつでもいいんだよ?」


「ううん。高橋にもできれば付けてもらいたいから。こういうのがいい」

「我慢してない?」


「我慢してないよ」


そういう心にそっか。と思う。

「ご試着されますか?」

二人でガラスケースの上から指を指してきた店員さん。


心と目を合わせる。

「お願いしようか」

「……うん」


「お願いします」


「どちらがよろしいですか?」

「えっと……」

心が指を指したものを店員さんが鍵を開けて中から取り出す。

シルバーとゴールドのペアリング。

真ん中が溝のようになっていて、そこにダイヤが輪のように嵌められている。



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