先生との恋☆Second・Story☆完結☆
「……脅かさないでよ、ねっ!」
「いっった!」
キッチンに行く為に横を通った瞬間。
思いっきり左手で脇腹に突きを入れさせて貰った。
すぐさま右の脇腹を押さえて前屈みになる黒須さん。
左でやったからそんなに力入ってないって。
痛みで唸る黒須さんを無視してフライパンをコンロに置く。
高橋も「自業自得だから」と黒須さんに吐き捨てて後についてきた。
「手伝おうか?」
野菜を取り出すあたしに声をかけてくれる。
……大分不審者のせいで時間ロスしちゃったから、手伝ってもらってさっさと食べたいけど。
夜勤明けだしなぁ。 どっちかって言ったら唸ってる奴が言えよ、って思うけど。
「いい。その代わり簡単なチャーハンになるけど」
「全然良いよ」
高橋は笑顔でそう言うと、ダイニングテーブルに座り
肘を突いて唸り続ける黒須さんを観察し始めた。
「秋ぃーー……」
「いつまで痛がってるんだよ」
「ちょっと診て貰って良い?」
「大丈夫大丈夫。異常無いから」