先生との恋☆Second・Story☆完結☆
「絶対どうかなってるって!思いっきり入ったんですけど……内臓」
だから全然力入ってないって。
「……心ちゃん」
トントン、と包丁の音が響く中
黒須さんに床に伏せたまま呼ばれた。
手を止めて黒須さんを眺める。
「何か」
「俺の分も欲しいです」
無視だ、無視。
―――数分後。
「あ、ありがとう」
高橋の前にチャーハンを盛り付けた皿を置いていく。
時間が無くてスープが市販の粉とお湯を入れるだけの物になったけど……。
「俺の分もある!」
嬉しそうに高橋の向かいに座って待つ黒須さん。
俺の分も何も、スプーンをもう持ってるし。食べる気満々じゃん。作ってあげるなんて一言も言ってないのに。
……まぁ、あたし達が食べるのを黙って見てろってのもかわいそうだから作ってあげたんだけど。
手を出してあたしからお皿を受け取ろうとするから、あたしは渡そうとして引っ込める。
一応一人分多めに用意したけど
タダで作ってあげる訳無いでしょ。
さっき、チャーハン作ってる時に思いついたんだから。
「……黒須さん」