先生との恋☆Second・Story☆完結☆
「聖で良いよ」
だから早く、とチャーハンを見つめる黒須さん。
なんか、今まで接した事の無いタイプだ……。
餌を待つ犬みたいだし。
「じゃあ……聖、さん」
「堅いなー」
……や、でも。 高橋と同い年でしょ?
それなら呼び捨てはちょっと……。
呼び捨てにしたいけど。苛々するし。
「……聖、くん?」
ここがギリギリでしょ。
「うん。何?」
にこっと笑ってあたしを見上げられた。
「これ、食べたら帰るって約束してもらえます?」
「え」
「食べたら帰ってください」
このままだと、いつ帰るのか分からない雰囲気。
疲れたし、さっさと帰って貰いたい。
「……せっかく来たのに」
「どうせ高橋もすぐに寝るんだし、何もする事無いでしょ」
「ダラダラしようと……」