貴公子と偽りの恋
翌朝、いつもより30分早くセットした携帯のアラームで、私は目を覚ました。
もう朝かあ。いよいよ、なのよね…
階段を降りて行くと、朝ご飯の臭いがした。
「お母さん、おはよう」
「おはよう。今朝はやけに早いわね?」
「うん。今日はいつもより30分早く出ようと思って…」
「え? どうして昨日の内に言わないの? お弁当、間に合わないわよ」
「購買でパン買うからいい」
「そう? 朝ご飯も間に合うかどうか…」
「いいよ、食べずに行く」
「それはダメよ。『腹が減っては戦は出来ぬ』よ」
「何、それ」
「パンだけでも食べて行きなさい」
「はーい」
もう朝かあ。いよいよ、なのよね…
階段を降りて行くと、朝ご飯の臭いがした。
「お母さん、おはよう」
「おはよう。今朝はやけに早いわね?」
「うん。今日はいつもより30分早く出ようと思って…」
「え? どうして昨日の内に言わないの? お弁当、間に合わないわよ」
「購買でパン買うからいい」
「そう? 朝ご飯も間に合うかどうか…」
「いいよ、食べずに行く」
「それはダメよ。『腹が減っては戦は出来ぬ』よ」
「何、それ」
「パンだけでも食べて行きなさい」
「はーい」