年上の彼氏
自分の部屋に戻ってきた私は、ベッドに座りボーっと考えてた。
なんでこんなことになったの?
ライ君はどうして誤解されるような事を秋仁さんに言ったの?
私には分からないことだらけで。
だけど、秋仁さんの態度は今までと明らかに違っていて、全身で私を拒否してた。
今までだって喧嘩をしないわけではなかった。
だけど、どちらからともなくメールして。
誤って、許して。
結局1時間もしないうちに仲直り。
それが当たり前だった。
「どうしよう」
何気なく呟いた一言は、寂しく部屋の中に吸い込まれていった。
時間を置いたら落ち着いてきて、ちゃんともう一回話そう。
秋仁さんに電話をかけた。
・・・だけど・・・・出てくれなかった。
『もう一度ちゃんと話がしたいです。連絡待ってます』
メールを送ったけど、結局返事は返ってこなかった。
朝目が覚めて携帯をチェックするけど、やっぱり返事はなくて。
学校へ行く途中も色々なこと考えてた。
『お前もかよ』
最後に呟いた秋仁さんの言葉が、耳に残ってる。
・・・・・誰と比べてるの?
過去の人?
秋仁さんにもらった指輪は、いつもネックレスにして首から提げてる。
その指輪を握り締める。
この指輪をもらったときの気持ちに嘘はなかった。
大丈夫。
乗り越えられる。
自分に言い聞かせながら学校へ向かった。