no drug no future
さっそく私の要望を告げ、ミノルの紹介で面接に行った。

派閥があるのが嫌だと言い、来月オープンの店を紹介してもらった。

店内に入るとキャバというよりは、バーラウンジみたいだった。

雰囲気も代官山や青山にありそうなお洒落なダイニングって感じで私は気に入った。

指名などのノルマがなく、ガールズバーに近い接客で良いとの事。

一通り店長からのシステムの説明が終わり、オープンから働かせてもらえる事になった。

ノルマがあるキャバよりは時給が下がるけれど、ストレスを感じるよりマシなのでここに決めた。


そしてオープンの日になり初出勤した。

店服もカジュアルで良く、お客さんの客層も若く楽だった。

ガチガチな接客方ではなく、ワイワイみんなで騒いで盛り上がる感じでよかった。

そんな感じで私のキャバ生活はまずまず順調に始まり、続けていった。

ある日いつものように夜、出勤準備をしているとインターフォンが鳴った。

癒真「あっ!今日ウチでミーティングなんだけどいいかな?」


「うん。別に構わないよ!頑張ってネッ!」

そしてメイくんを先頭にVidyのメンバーが部屋に上がった。

「おじゃましまぁ〜す!」

メイくんがテーブルに置いたビニール袋には大量の酒だった。

新メンバー加入での初ミーティングが飲みながらかよ?とか思ったけど、とりあえず黙っていた。
仕事に遅刻できないしね。
< 176 / 186 >

この作品をシェア

pagetop