world end
「あっあの…私、ミラン・クラウリーと申します。あなたはラクエスさんですよね?」
綺麗な動作で
その少女は俺に尋ねてくる
正直、ものすごく可愛くて少し金のかかった髪の毛や笑顔が俺のツボだ。
「あっあぁ…俺はラクエスだけど…あなたはどうして俺を?」
恥ずかしさを誤魔化すために少しうつむきながら尋ねてみた
するとミランと名乗る少女はまた綺麗な動作で俺の隣に腰かけた
「あなたはシュワード魔法学園に入学なさるんでしょう?私は学園長の娘なんです」
シュワード魔法学園とは俺が明日から通わなくてはならいいわば牢獄だ。
「あのー…まったく話が読めないんですけど、その学園長の娘さんが俺になにか用でしょうか?」
あまりの可愛らしさに
思わずミランの瞳をじっとみつめてしまったことは俺だけの秘密。
しかしミランは予想に反して頬を紅潮させている
「ゴホンっ!!私は父から伝言を預かってきたんです。」
一回咳払いをした後
真剣な顔でそうミランは言った