好きとは言えなくて…
私に用事って告白だけじゃなかったの?


そう思いながらも斉藤君の方へと振り向く。


「あっ、あのぅ。何も知らないなら友達になってもらえないでしょうか?
友達になってもダメだって言うならその時は諦めます。だから…」


斉藤君は一生懸命にそう訴えてきた。


これは私が断ったらいけない雰囲気?


「わかった」


「えっ?」


斉藤君は驚いた顔でこちらを向く。


なんだか今にも泣きそうな顔だな。


「だから友達からってならいいよ」


私は斉藤君の顔が可笑しくと笑いそうな顔をこらえる為に笑顔で答えた。




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