好きとは言えなくて…
「ほっ本当ですか?」


斉藤君はパァァと明るい顔で聞いてくる。


「嘘ついてどうするよ」


そんな斉藤君に対して私は冷静に答える。


「だったら、アドレス。教えて下さい!」


斉藤君が犬なら今思いっきり尻尾を振ってるんじゃないかって思える程嬉しそうに尋ねてきた。


「いいよ」


私は持っていた鞄から携帯を取り出して斉藤君とメアドの交換をした。


「ありがとうございます。僕、もう帰りますね」


メアドを交換した後に斉藤君は頭を深々と下げた後にその場から立ち去っていった。




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