恋形
羽流「でも……でも彼女を愛していたのは変わらないわけで……」
次郎「えぇ〜彼女を愛していたのには変わりはありませんでした
しかし……
年月を重ねて付き合っていれば誰しも
そう言う感情が芽生えてくるのは
紛れもない事実ですし
しかたがない事でしょう
けど……
彼女と付き合い始めたころから
長い年月を共にしていく間
私は、忘れてはいけないことを忘れていたんです
それが」
羽流「伝えること」
次郎「えぇ〜〜わたしは
伝えることをしなくなりました
些細なことまでもです
{ありがとう}や
{君と逢えてうれしい}
そして
{君が好き}
わたしは長い年月を重ねるうちに
伝えることをしなくなったんです
今更、言わなくてもいいだろう
言わなくても伝わるだろう
言わなくても……」
羽流は今の自分がどうなのか考えてみる
羽流は悲しい気持ちになった
自分もまた亜紀に伝えることをしていなかったからだ
自分もた亜紀がそばに
いることが当たり前になってしまっていた