恋形
羽流「冷えきっていったって……じゃあ別れてしまったんですか?」
次郎は薄く笑い答える
次郎「いいえ。彼女は本当にすばらしい女性でした
長い年月を重ねて伝えることをしなくなった
私を、それでも愛してくれたんです
彼女は私に伝えることを教えてくれました
愛とは伝えることだと」
羽流「愛とは伝えること……」
次郎「えぇ。それから私は変わりました。
出会ったころのように
彼女を想い
彼女を愛そうと」
羽流は次郎を見つめている
次郎は幸せそうな表情でつづける
次郎「それからの私たちは、幸せそのものでした
私は彼女を愛し
彼女もまた私を」
羽流「今でも?」
羽流の質問に次郎は笑って答えるだけだった
羽流にひとつだけ疑問が浮かんだ
羽流「じゃあ……じゃあ何故……なぜ今タイムカプセルをさがしているんですか?」
次郎は地面を見つめながら静かに答えた
次郎「幸せに………彼女に幸せになってもらいたくて…」
次郎の答えを聞いた羽流は座っていたベンチから立ち上がり
言った
羽流「いいですね!!幸せに!!!彼女をもっと幸せにしましょう!!ぼくも一緒に探します!!」
地面を見ていた次郎は立ち上がっている羽流に向かって答えた
次郎「ありがとうございます」