【完】ポケット-幼なじみ-
腕をつかまれながらドアを
あけ階段を一段一段おりる。
てか――腕!!つかまれてる!
階段の踊り場の所でとまると
はる君は大きなため息をついた。
「俺………言ったよな?」
つかまれてる手首に力がこもる
―――怖いよ、―――はる君。
「……何…が?」
「『戸塚先輩には近付くな、』って。」
「あの先輩は――。
好きな子はさっきみたいに
全力で奪おうとするんだ。」
「どういう…こと?」
「例えば―――――」
後ろにあった壁に押さえ付けられる
「………………痛…いよ…。」
上にある、はる君の顔を見る。
はる君の顔が近付くと思えば
「―――歩夢とか?」
と耳元で囁かれた。