生涯愛した人へ




「これで今日の委員会を終わります。

起立!
礼!!」



「ふ〜
やっと終わったよ。」




そう言って席を立とうとした瞬間電話が鳴りケータイのディスプレイを見ると"孝ちゃん"と出ていた。


とりあえず私は電話に出た。


すると向こうから中年の女の人の声が聞こえてきた。

多分孝ちゃんのお母さんだろう。


でも何で孝ちゃんのお母さんが……?



「もしもし?!
美空ちゃん?!」



「はい。
そうですけど。」



するとおばさんが急に泣きながら喋りだした。



一瞬イヤな予感がした。


そういや今日朝からイヤな予感がしてたんだっけ?



「孝一が……孝一が……」



「孝ちゃんがどうしたんですか?!」



「今すぐ近くの大きい病院に来て!」



ブチッ
ツーツーツー……



電話は一方的に切られ私は何がなんだか分からず放心状態になっていた。



行かなきゃ……

そう思った瞬間体が勝手に動いていた。




何で孝ちゃんと一緒にかえらなかったの!



後悔しながら私はひたすら病院までの道を走り続けていた。











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