生涯愛した人へ




ガラッ



私は"滝川孝一"と書かれた病室のドアを思いっきり開けた。




病室の中愛しい人がベッドの上で眠っていた。




口には酸素マスク……

体には数えきれないほどの点滴の数……



その姿を見た瞬間私はまたも放心状態になっていた。



すると1人の中年の女の人が私に気づき近づいてきた。



「あなたが……
美空ちゃん……。」



「どういう事ですか……?
悪い夢なんですか?」



「違うわ……。

そういえばさっきは取り乱して一方的に電話を切ってしまってごめんなさいね。

私は孝一の母です…。」



「やっぱりそうだったんですね。

でもどうしてこんな事に……。」



「美空ちゃん……

あなたふさぎこんでた孝一を助けてくれたのね。

孝一の話通りキレイな子ね……

でも美空ちゃん……
今から私が話すことしっかり聞いてほしいの。

これから絶対忘れないでほしい。」



「はい。
絶対忘れません!」



おばさんは私が返事をした事を確かめ私を孝ちゃんの傍まで連れていった。




よく孝ちゃんを見るといろんな所にケガをしていて見てるだけで痛々しく思えたんだ。




私何で忘れてたんだろう……

どうして助けられなかったんだろう………


後悔の波だらけで私はとにかく自分を責めまくってた。









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