生涯愛した人へ




「俺ちっさいころに親2人とも亡くしてるんだ。

それからお母さん側のばあちゃん家に預けられた。」




えっ…?
祐希はそんな前からずっと1人だったの?

今でも十分傷ついてるはずなのに……。




「んでさ。
中学入って独り暮らしすることにしたんだ。

これ以上ばあちゃんたちに迷惑かけんのイヤだったから。

すっごい優しい人たちで家探してくれて……
それで今のマンションに引っ越したんだ。」



祐希はどの辺に住んでるのか聞いた。


すると私の家にすごく近くて驚いた。


でもその祐希のおばあちゃんたちとっても優しい人だったんだね。



何か安心したよ……。















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