キミを抱く

森くんを
先に部屋に入れて
ドアを閉めて
電気のスイッチに
手を伸ばしたら

「つけるな」

森くんの声に
私の指先が
宙で止まる

「つけなくて、
いいから」

部屋の
真ん中あたりに立つ
森くんの姿は
青い闇の中
影みたいにしか
見えない

どうしていいか
わからなくなって
髪を耳にかけながら
森くんの横を通って
ベッドに戻った

森くんの身体からは
シャワーの匂いが
した

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