キミを抱く

ベッドにひざを立てて
座る間ずっと
森くんの視線を感じてた

私が座るのを
見届けてから
森くんは
そのまま床に
あぐらをかいた

ガサガサ
って
コンビニの袋が
こすれる音がして
視線を向けると
森くんがこちらに
袋を差し出していた

「ロールケーキ
食えよ」

私は首を横に振り

「いらないよ
こんな真夜中に
歯も磨いたし」

「いいべや
少しくらい
食えって」

気は
全然進まなかったけど
森くんがあんまり
ずいずい
袋を差し出してくるから

仕方なく
腕を伸ばして
受け取って
ひざの上に袋を乗せた

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