クローバー
「っあ…」
「未来・・・」
「どうも」
二宮 未来
亜季の親友…
こいつは俺とどこか似ていて
バカそうなのに
全てを見透かしているような
瞳が印象的だった。
前に挨拶したくらいだったけど
俺は直感でわかった
こいつとは気があいそうだ
俺の理解者になってくれるだろう
そんな印象だった。
「なぁ…」
自分でもビックリした
俺が亜季以外の女子に話かけるなんて
「なに?」
ひどく迷惑そうな顔をした未来を見て
こいつは信じれる
何故かそう思った。
たいてい女子は
拓哉と俺が話かけると
急に声のトーンを上げて
顔つきを変え、我が我がと
前に出てくる。
自分のことしか考えてない
ただのバカばかりだった
だけど未来は困惑した
きっと亜季との事を
知っているからだ。
気に入った。。
ひょっとしたら俺は
この時に気付いたのかもしれない
未来が俺にとって
かけがえのない特別な…
最強の友達になることを