クローバー



「まぁ座れよ」




「なんで?」




「話あるから」




そういうと予想通り




俺と拓哉から一番遠い席に座った




「なに?」




俺達を険悪な目で見ている




「お前は俺に言いたい事あるんだろ?」





「1日じゃ足りないくらいね」




「言えよ」




拓哉が眠そうに俺と未来を左右に見ている





「最低だよ古谷…
私はあんたがそんなやつと思わなかった…
他の男子とは違うって
思ってたんやで?
あんたもしょせんは
他の軽い自分だけの
奴と一緒やったんや…
でも」




「でも?」




「素直になれやんだんやろ?
期待裏切らた感じで
素直になれやんだ
だけやろ…?って
私は自分に言い聞かせてる」




「ははっやっぱお前最強や」



「は?」




「気に入った!俺の友達にしてやる」




「していらんから」




「なってよ」




「亜季泣かせんなよ」




「おい」




「古谷って頭いいか悪いか解んない」




「啓夢でいいよ」




「ぢゃあ未来でいいよ」




俺は女子に名前で呼ばせない




亜季しか呼ばせなかった





未来は信用できるから




きっと未来もそうだろう




俺の事を少しでも




信じてくれたんだろう



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