恋愛悠々~四人之恋~




「う゛えっ!?いいよ!ウチの荷物だし!!」



「お前ら、これから買い物しはじめんのに持てんのか?」



「いや、あたし一応、剣道部だし、大丈夫だよ!」



「運動音痴で体力がない、お前がか?」



「だまれ、運動バカ!」



「早く行こぉ!
浴衣浴衣」



言い争っていた2人も志穂に引っ張られ、引きずられていく。



「てか、金大丈夫か?」



「ふふふ…もちのロンでございまさぁ!!
お正月のお年玉も今年のお小遣いも珠と約束して、新しい水着と浴衣と小物の為に貯めてたのさあ!」



そう、今年、中学校の卒業間近になり、どーせなら心機一転、『水着』も『浴衣』もそれに合わせる『小物』も全て買い替えたいという事になり、お小遣いを貯めていたのだ。



「…計画的だな…俺らの事も含めて…」



そういいながらも、足は浴衣売り場に向かっていた。




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