~幕末恋華~
*
此処は何処?
夢の中?
嗚呼そうだ、この感覚は夢の中だ――…
「……ん…。」
ゆっくりと瞼を開く。
仄かに漂う風が心地好い。
「……。」
あたし…そうだ、寺田屋で急に気を失ってそのまま……。
…てか、
「此処は…?」
何故か全然見た事も無い、狭い道の隅に座り込んでいる。
静かで誰も通る気配が無い。
…あたし、寺田屋に居たよね…?
なのに何で……
―グイッ!
「――!?」
「動くな。」