~幕末恋華~
そんな二人が、今じゃ刀を交わし合う相手だなんて…。
ただ、お互いを想う気持ちがすれ違ってしまっているだけなのに…!
「もっと自分の気持ちに素直になんなさいよ!!アンタ達、凄く仲が良かったんでしょ!?本当は今でも好きなくせ―」
「うるさいっ!!」
―シャキッ!
「……っ!」
一瞬の隙に、以蔵の刀があたしの首元のギリギリの所にまできていた。
「お前に何が分かる!?お前に…お前に…っ!」
凄く怖い目――。
強い憎しみ、悲しみ、怒り…。
まるで、そんな感情全てを混じ合わせたような…。