~幕末恋華~
以蔵は、又あの時のように龍馬に刃先を向ける。
「莉美さん、下がっちょれ。」
「う、うん。」
あたしは龍馬の言われた通り、龍馬達から離れる。
「…龍馬……。」
斬り合いなんか…しないよね…?
「…以蔵君。」
「違う!違う…っ!誰も信用せず何も言わず、一人脱藩して行ったお前とは違―!」
「以蔵君っ!」
ビクッと、以蔵の肩が震えた。
「理由があったんじゃ。以蔵君等に黙って脱藩したのも、京に来たのも…!以蔵君、それはの―」