~幕末恋華~

寺田屋に着くなり、真っ先に畳の上に倒れるあたし。

…あっんな強引に手ぇ引っ張りやがって…!!


「てっ…手首がヒリヒリしてるっつぅ~のっ!!」

「ハハハッ。すまんすまんっ。堪忍なっ?」


と、其処へ龍馬も部屋に入って来た。

息なんかほとんど切れて無くて、ニコニコ笑ってる。

…何なんだこの人は。


「…っな、何でこんなに早く逃げる訳っ…?」


叫ばれたのは以蔵の名前なのに…。


「あのままあの場におったら、わし等も巻き添えをくらっとった。以蔵君の知り合いと見られてな。」

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