こんぺいとう
なんか…変。
そんな違和感が一瞬の内に浮かんでいた。



もうその時から、心は素直だったのかもしれない。





「あの…、俺…風間涼(リョウ)って言います。同じ琉清高校の1年G組です。2年A組の進藤先輩ですよね?」




そう丁寧に言葉を並べたのは、キャップを被った少年。
でも、あたしの視線はもう1人の方に向いていた。




なんとなく気になって仕方がなかった。




何か、普通の人とは違う…?




……なんてね、そんな訳ないでしょ。
変な自分。




頭の中のもやもやをかき消すようにあたしは表情を変えた。




「…そうだけど。」




突き放すように言葉を投げつける。
そして、冷静を装った。





「あの…あ、あの…」




急に言葉がもじもじとしだした。
一体何?




いらいらしてぱっと視線をもう1人の少年に移すと、まるで親のような目で風間涼を見つめていた。






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