奇跡 〜LovePiece〜
「さて、そろそろ行くか〜。」


「てかもう6限終わってるし!」


「まぢ!!」


最初は驚いていたあたし達だったケド、最終的には…《まぁいっか〜♪》って事になった。


教室につくと、担任が待っていた。
槙田恋治郎《まきたれんじろう》
通称、槙チャン。
真知香は「コイジロウ」って呼んでるケド(笑)


「お前達!!何処にいたんだ!2時間もサボって。」

槙チャンはカンカンに怒ってる。


「コイジロウ!そんな怒んないで〜」


「レンジロウだって、いつも言ってるだろぉ!!」


真知香のバカ!!
ますます怒らせてどうするのよ↓↓

時計に目をやると、薫風と待ち合わせの時間。

やばッ!!


「ごめん!あたしバイト!!後ヨロシク〜。槙チャン、バイバイ!!」


あたしは、鞄を持ってダッシュで教室を出て玄関に向かう。

後ろから、なんか叫んでる声が聞こえたケド…気にせず待ち合わせ場所に走った。


怒らせると一番タチ悪いのは薫風なんだよ〜


真知香に心、本当ゴメンね!!!

あたしは心の中でそう叫びながら、無我夢中で走った。

待ち合わせ場所にはすでに薫風が待っていた。
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