僕とあの子の放課後勝負
優しい子なことなんて、幼なじみだから解っていた。同時に脆くて繊細なことも、全部解っていたはずだった。
彼女が無理して笑ってるのに気付くことが出来なかった僕は、幼なじみ失格かな。
「…僕、小鳥二羽飼ってたでしょ」
「うん、」
「あいつらが死んじゃったとき、僕も死にたいと思った。可愛がって可愛がって、すごく、大切にしてた」
「……」
あいつらが一羽ずつ弱っていくのを、とても見てられなかった。寂しかったし、辛かった。僕も鳥のようになりたかった。
神は意地悪だ。でも、僕は無神論者。何故なら神は、無節操に命を落とさせる。亡くなったものを生き返らせてくれない。神の御加護なんて、迷信だ。そんな神なら、僕はいらない。
「葵…明日、お前ん家に行っていいかな?」
「?どうして…」
「渡したいものがあるんだ」
そう言ったところで家に着いたので、僕らは別れることにした。