運命の人〜先生と私の10年間〜
放課後



空き教室で私は1人頬杖ついて窓の外を眺めていた。


ガラッ



ドアの開く音がした。振り向くと立っていたのは、こまっちだった。




「待たせたな」


私の方へ近づきながら優しく言った。




私は無言で首を振る。



椅子を引いて座ったこまっちは、ふーっと一息ついた。


「さぁ、聞こうかな。話したいことはなんなんだ?」



優しい顔で私の目をじっと見ていた。


私は何か見透かされているようで、ぱっと下を向いた。
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