年下の悪魔
どうやって断るかより、どうやって可愛く見せれるか。

傷ついたなら断るけど、ムカつくってだけだから


だから、断れない。



涼君の家から私の家まで、車で約10分。

どう考えても、お洒落するには時間が足りなさ過ぎる。

メイクを直す時間も髪の毛をセットする時間もない。




「――――で、後部座席に座ってるんですか?」

「ほっといてよ…っ!」

結局ロクな準備も出来なかった。

服は着替えれたけどラフなワンピしか着れてない、体は『汗ふきシート』で拭いて香水でごまかした。

ボサボサだった髪は結局ひとまとめのアップヘアー。

メイク…崩れた上からメイクしたら余計厚塗りになっちゃうから一旦落としたけど

やり直す暇がなくてアイブロウぐらいしか出来てない。

スッピンに近い状態。

「別にスッピン見たぐらいじゃ引きませんって」

「やだ!私がやだ!肌汚いし、目だってちっちゃいもん」

「服だって、普通に可愛いじゃないですか」

「こんなの…全然適当なやつだし」

「髪の毛だって違和感ないですよ」

「いつもならもっとサラサラだし巻いたりしてるもん!」



< 110 / 205 >

この作品をシェア

pagetop