年下の悪魔
「あんまり気にならないんで助手席来て下さい」

「やだっ!私、晩御飯にんにく料理食べたもん!」



最悪だ…。

こんな状態じゃ、ドキドキを確かめられない。



っていうか、そばに行けない。



けど、不思議だなぁ。


あんな、今まで、私に散々最低な事して来た男なのに

今までは恐かったのに…。


今は、恐くない。

どうして、いつから、ビクビクがドキドキになったんだろう?



「じゃあ何で時間遅らせるとか断るとかしなかったんですか?」

「だって…」


だって

―会いたかったんだもん―


「断ったら何されるかわかんなかったからよっ!」

喉まで出かかってすぐ飲み込んだ、信じ難い一言…。







私、今…何言おうとしたの?



「ま、後部座席でもスッピンでもかまいませんけど」


車はいつもの空き地に着いた。

涼君と初めてキスしたところ。

何回来ても緊張するなぁ。

後部座席のドキドキが涼に聞こえるんじゃないかって心配してると…


「ちょっ、ちょっと涼君っ!?」

助手席の運転席の隙間を跨いで涼君が後部座席に移動…


して来ないでよっ!

こんな最悪なとこ見ないでよ!

何の罰ゲームなのこれ?


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