年下の悪魔
「もう知らない!汗かいてるんだからこっち来ないで!」

「別に何も匂わないですよ。仕事終わりの俺の足の方がヤバいですよ」

「うわぁ~、超オヤジ…。加齢臭が出て来るのもハゲ出すのも時間の問題ね…」

「なっ!加齢臭は別として、足の裏やハゲなんか20代でも…」




こんなに涼君と笑ったのって久しぶりだな。

ここ最近、ずっと恐い涼君しか見てなかったから。


私、めちゃくちゃ嫌われてるわけじゃないのかな?

もしかしたら前みたいに戻れるかも知れない。



そしたら、自分の気持ち、少しはわかるかも知れない。

ちゃんと認められるかも知れない。

このドキドキの意味も少しはわかるかも知れない。


「でも涼君、何で今日いきなり誘ったの?土曜日でもよかったんじゃないの?私メールで明日って」

「だって、ゆいさん、話したい事あったんでしょ?すぐの方がいいかと思って」

「え?話したい事?」

「だって深刻そうな雰囲気のメールだったし…」




は?

いや、だって、他にどう言えばよかったの?

そりゃちょっとはデコメも考えたけど、あまりにも無神経過ぎるかなと思って。

とりあえず、凄い想像力。




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