年下の悪魔

「あ、あのさ…」

「はい?」



何を


言おうとしてるんだろう?


―私、涼君ともっと一緒にいたい―

―セフレじゃなくて、もっとちゃんと向き合いたい―



早く…ドキドキ、おさまれ!




「あ、あの…



今度映画でも見に行かない?」




「映画?」


涼君の顔見てたらドキドキが邪魔して言えなくなった。

でも、逆に

口にしたら死んじゃうかも知れない。

もう会えなくなるかも知れない。


何か、わかんないけど


涼君と会えなくなるのだけは、本当に嫌だった。





「何ですか、急に。いや、まぁ…いいですけど、何見るんですか?」

「あー、うんっ!あのね、ホラーなんだけど、昔から続いてるシリーズものでね!あ、洋画だけど吹き替えもやってるから目が疲れるなんて事ないし!もう凄いの!血とかバーッて出て、悲鳴とかもダイジェストで」

もう自棄だ!

ドキドキをごまかす為に思い付く限りの映画情報を教えた。

「俺ホラー、苦手なんです…」

「…え?」

「だからっ!ホラーとかグロいの苦手なんです!」


ホラーが苦手?

あの涼君が?


< 116 / 205 >

この作品をシェア

pagetop