年下の悪魔
「あ、あのさ…」
「はい?」
何を
言おうとしてるんだろう?
―私、涼君ともっと一緒にいたい―
―セフレじゃなくて、もっとちゃんと向き合いたい―
早く…ドキドキ、おさまれ!
「あ、あの…
今度映画でも見に行かない?」
「映画?」
涼君の顔見てたらドキドキが邪魔して言えなくなった。
でも、逆に
口にしたら死んじゃうかも知れない。
もう会えなくなるかも知れない。
何か、わかんないけど
涼君と会えなくなるのだけは、本当に嫌だった。
「何ですか、急に。いや、まぁ…いいですけど、何見るんですか?」
「あー、うんっ!あのね、ホラーなんだけど、昔から続いてるシリーズものでね!あ、洋画だけど吹き替えもやってるから目が疲れるなんて事ないし!もう凄いの!血とかバーッて出て、悲鳴とかもダイジェストで」
もう自棄だ!
ドキドキをごまかす為に思い付く限りの映画情報を教えた。
「俺ホラー、苦手なんです…」
「…え?」
「だからっ!ホラーとかグロいの苦手なんです!」
ホラーが苦手?
あの涼君が?