年下の悪魔
「いや、まぁ…これから夏になったらちょうどいいよ!超ゾクッとして!」

「だったらジャパニーズホラーでも…」

「も、元彼もそー言ってたんだけど、私的には刺激が足りないって言うか、お化けは苦手で」

「元彼?」


「元彼もジャパニーズホラー派だったんだけどね!元彼と一緒に洋画のホラー映画見に行ったんだけど気分悪がってて…元彼といい涼君といい、男の人って血とか苦手なんだね!」

ドキドキが聞こえないように、私は壊れた蓄音機のように喋り続けた。

その横でつまらなそうにタバコを吸ってる。

ただただ、自分の好きなホラー映画の話しをし続けた。

元彼と一緒に行ったホラー映画の話ばかりだけど。

だって、話す内容が見つからなくて。



「…でね、結局そん時はさすがの元彼も食欲なくなってて」

涼君は少しドアを開けタバコをポイ捨て。

ドアが閉まると同時に…




「うるっせーんだよ!元彼元彼って!」

「えっ?…きゃぁぁぁっ!」

後部座席の椅子に押し倒された。

え?何?
訳がわからない。

何で?


冷たい目。


怒ってる?


ドアを閉めた音でわかってたけど

怒ってる、よね?

さっきまでの優しさは微塵もない。

何…?

訳がわからずポカンとするしかない。

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