年下の悪魔
「4時間!?」

ちょっと待ってよ、聞いてない。

いや、行き先すら内緒にされてるけど

ここから4時間って言ったら結構な距離だよね?

「何ビビッてんの?別にお前乗ってるだけじゃん」

そうだけど…。


私の頭の中に嫌な思い出が浮かんだ。

まさか、この子…



「そ、そんな心配しなくても…もう山中投棄なんてしねぇからっ!」



「あ、あんたは信用ならないわよっ!」



びっくりした…




心、読まれたのかと思った。



何で私の考えてる事わかったんだろ?

怖い思い出を頭に浮かべながら、私の顔は既に真っ赤だ。



車は高速道路に乗った。

4時間もかかるなら乗ってもおかしくはない。

涼君を見ると、慣れた手つきでタバコを吸ってる。

あ、もう完全に喫煙者に戻ったんだ。

よく見てみると、そのタバコは…


「涼君、そのタバコってもしかして…セブンスターのメンソール?」

「そう。お前と一緒。お揃いだよ」




お揃い…。

初めての涼君とのお揃い。


たかがタバコなのに、こんな事ですら嬉しい。


「前にお前から貰ってからずっとこれ」


気が付かなかった…。
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