年下の悪魔
眠りながらでも、私の頭はフルに回転してた。

涼君って、いっつも行き先秘密にしちゃうんだから。

ホタルを見に行く時も、夜景見に行く時も。




こうやって、涼君の運転で寝ちゃったのは2回目だ。


1回目は夜景を見に行った時。

私が高熱でうなされてた時だ。

夜景に向かってる最中に寝ちゃって、帰りは熱が上がり瀕死状態で後部座席で寝転んでた。



考えてみればあの時からだ。

涼君の事が気になり出したのは。

帰りの車で寒気でガタガタ震える私を抱きしめて、あっためてくれたっけ。

今思えば、あっためる前にさっさと帰らせてくれたら、とか思うんだけど。

入院する前に、山中投棄されかけて…。

あれだって、今思えば警察沙汰じゃん。

訴えたら慰謝料だって取れるし、入院費だってぶん取れるんじゃない。


何回も何回も

何回も何回も恨もうとしてダメだった。

どんなに嫌なとこを思い出しても、諦めようとしても無理だった。


どんな時も、私の頭の中には


記憶のど真ん中には


涼君がいた。



諦められなかった。







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