年下の悪魔
どう、しよう。
ドキドキが
止まらなくなっちゃった。
涼君は「寒いから」と、テントに戻って行った。
でも、あんな状態の涼君を置いて、私1人で遊ぶなんて出来ない。
それに、さっきより風が冷たい。
涼君、風邪ひいちゃうよ。
「涼君。ねぇ、涼君、もう帰ろう。帰らなくてもいいから車行こ」
涼君はテント内でバスタオルを1枚羽織ってる。
でも、そんなんで寒さなんか凌げる訳ないじゃない。
「いいよ。お前もうちょっと遊んで来れば?」
「そんなの無理。こんな状態の涼君、置いとける訳ないよ…」
いつから、こんなに涼君が大事になってたんだろう。
心配したり、癒されたり、頼もしく感じたり
一緒にいるだけで凄く楽しかったり。
「私はもう満足したから」
今目の前で寒さに震えてる
この年下の悪魔みたいな男の子を
幸せにしてあげたいって思った。
私が浮輪の空気を抜いてる間に
涼君はテントを片付けてた。
車に向かう途中、携帯を開くと、お昼を過ぎてた。
そういえばお腹空いたなぁ。