年下の悪魔
「ごめんね。寒かったでしょ?」

さっきまでガタガタガタガタ震えてたし、唇だって

「シャワー浴びたらあったまったから大丈夫だって」



見ると、唇の色も真っ赤になってて…、よかった、寒気はなくなってるみたいだ。



「じゃあ、行くか」

ニコッと笑ったその顔が、海の綺麗な景色によく似合ってて、思わず…



あー、ドキドキの次はキュンッだよ…。

相変わらず、涼君といると私の心臓は忙しくなる。



車に乗り海沿いの道を、来た道をゆっくり進んでく。


「あーあ、これから私達は海のない地元に帰っちゃうわけだ。淋しいね。このままこの海持って帰りたいねー」

「持って帰りたいって…袋にも入らねーだろ。あはは」

そう笑い飛ばされてしまった。

遊び疲れてしまったのか、来る時より会話が少ない。

まぁ、私も疲れちゃった。





静かな車内、涼君は黙って運転してる。

私はただ、キラキラ光る水面に見とれてた。

綺麗だなぁ。

吸い込まれそう。

何処まで続く水平線。

あの向こうには何があるんだろう?

もうアメリカとか?

…ってそんな近くにある訳ないか。




着いたのは海水浴場からちょっと離れたコンビニ。


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