年下の悪魔
頭がパニック。

何で?

『今日は早めに帰らせてもらった。大事な日だから』


もしかして、覚えててくれたの?

日付が変わって6日になった瞬間、今日が何の日か。


「あの…」

『っていうかさ、ちょっと外に出て来れるか』





まさか…



まさか、まさか…









まさか








こんな寒空の中、もしかして…


う、嘘だぁ…。







階段を駆け降り、玄関のドアを開くと






「よっ」







嘘…




手には小さな箱が。






「涼く…何で…」






「24歳、誕生日おめでとうっ!」








覚えててくれたんだ。

この寒空の中、日付が変わる瞬間わざわざ自転車で

直接こうやって―――――




「お前、すっごい格好だな」

「えっ、あっ///」



私、髪の毛びちゃびちゃだしすっぴんだしスウェットだし。


最悪は私の方じゃん!

こんな大事な時に。

「うわぁ…ごめん…」

「いいよいいよ。これ、誕生日ケーキ。家族で食べな。早く中に入れよ。風邪ひくぞ」


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